ピッツァ

目が覚めました。

朝からとても静かでした。

いつもなら聞こえてくる騒音が聞こえてこなかったのです。

何か底知れぬ不安を抱えながら階段を降りていきます。

誰もいませんでした。

というか、何もありませんでした。

テレビも洗濯機も冷蔵庫もなにもかも。

よくわからない状況に放心していると。

外から微かに音が聞こえてきました。

急いで外に出ると、扉の先は真っ白の光でした。

慌てて引き返したが、靴を一部持ってかれました。

後ろを振り返れば、既に玄関が光に飲み込まれていて...。