何気ない日常の一コマ
朝起きたら家に誰もいませんでした。
食べ物も何もありません。
仕方がないので買い物に出かけました。
久しぶりに外に出たので店の場所がわかりませんでした。
道を尋ねようとしましたが、誰も立ち止まって教えてくれる人はいませんでした。
そうこうしてふらふら歩いているといい匂いがしてきました。
その方向に歩いて行くと、パン屋が見えてきました。
ここで食べ物を買うことにしました。
店に入ろうとしましたが、扉が開きません。
ガラスの扉で取っ手が付いていないので開け方が分からず、困っていると。
他の客が店に入っていきました。
なるほど。
自動扉だったようです。
反応が悪かったんですね。
店に入ることはできました。
ショーケースに入ってるパンを注文する形のようですが、なぜか店の人が自分の注文をことごとく無視します。
金を持っていなさそうな雰囲気でも出てたのでしょうか。
あまりに失礼な接客態度に腹が立って何も買わずに出ていきました。
とりあえず帰って寝よう。
そう考えて帰路に着いたのですが。
家では重機による取り壊しが始まるところでした。
しばし呆然としていましたが気を取り直して作業員にやめるよう言ったのですが、全く取り合ってもらえません。
家の解体が始まりました。
僕は膝を折って突っ伏しました。